FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2019 DAY3 @インテックス大阪 2019/12/27

3日目。例年はもう既に終了しているレディクレだが、今年は3日間の開催。長いような短いような。

 

 

 

緑黄色社会(R-STAGE)

 

今日のトップバッターは緑黄色社会。去年はANTENNAのトリとして出演していたが、今年は映画やドラマの主題歌を手がけるなど活躍が認められ、ステージもワンランクアップだ。

これを見るのも最後か、とオープニング映像を見ながらちょっと寂しくなっていると、その間にメンバーが全員スタンバイしており、ジングルの鳴り終わりと同時にpeppe(Key)の紡ぐ美しいピアノの旋律から「想い人」でスタート。「視線」からスタートした去年同様、バラードを1曲目に持ってくるあたりが4人のチャレンジング精神を伺わせる。しかもオープニング映像であれだけ

 

「声を上げよ!拳を上げよ!クレイジーになるのだ…!」

 

と煽っておきながらである。

 

今月まで行われていたツアー同様、真っ白な衣装に身を包んだ4人がじっくりと演奏していくのだが、長屋晴子の歌声はやはり大きな場所であればあるほど力強く響いていると感じさせる。音のバランスも今まで見てきたなかでトップクラスにいい。

 

いつの間にか

 

「ルラララ」

 

のパートで観客の声がたくさん混じるようになった「始まりの歌」とトップバッターらしい選曲から「逆転」では展開の多いサウンドに呼応するかのように照明が目まぐるしく変化する。半年前の緑黄色夜祭でも披露されていたが、やはりツアーを経たことが大きいのか、見違えるほど楽曲が骨太になっているのを感じた。

緑黄色社会の最大の武器は長屋の歌なのだが、それを支えるバンドメンバーも捨て置けない。例えばpeppeのピアノやキーボードはこのバンドにとって切っても切れない存在だし、「想い人」は小林壱誓のギターソロがなければ成立しない楽曲だ。「Bitter」では穴見真吾がベースを使ってDJのスクラッチ音のようなものを加えてアクセントをもたらしているし、「Alice」ではサポートをつとめる比田井修のドラムがかなりアレンジを凝られていて、こちらもまたライブならではの聴かせ方をさせてくれる。あくまでも人懐っこいポップスを貫いているが、バンドらしさは損なわれていない。これが緑黄色社会の最大の持ち味だと自分は感じている。

 

イントロから歓声が上がったのはドラマ主題歌にも抜擢され、4人のブレイク前夜を告げる「sabotage」。力強いストリングスに負けじと声を張り上げる長屋との構図は、さながら豪雨の中を突き進んでいく様を示しているかのようで思わず胸が熱くなる。

そして今日のライブで最も驚かされたのはラストに歌われた「あのころ見た光」だった。新たにライブ版のイントロが付け加えられていたのもそうだが、間奏のコール&レスポンスの部分を長尺にし、しかも色んなレパートリーのコールを要求していたのにも驚かされた。その中にはさらっと「sabotage」のメロディをなぞったものも。これだけ進化と挑戦が詰め込まれていたなら前のツアーに行っておけばよかった。

 

「Bitter」の親指と小指を立てる独特の振り付けが広い会場だといまいち浸透していなかったり、まだまだな部分はあるけれど、いずれ彼女らの歌がもっとたくさんの人に届くようになるまで時間はかからないだろうし、Z-STAGEにたどり着くのも時間の問題だろう。そう感じられた万感のライブだった。

 

 

 

BIGMAMA (L-STAGE)

 

レディクレには常連、かつFM802とも特に縁の深いBIGMAMA。今年はL-STAGEでの出演。レディクレで見るのは2015年以来だ。

荘厳なSEが高揚感と緊張感を高めていく中、スーツをばっちり着こなした5人が登場。バンドの屋台骨であるリアド偉武(Dr)の脱退が発表されてから初めてのライブということもあり、何だか見ている側も固唾を呑んで見守っている感じがする。そんな空気を

 

「RADIO CRAZYにようこそ。ご案内します、新世界へ!」

 

と「荒狂曲 "シンセカイ"」のスリリングな展開で急変させていくと、「ワルキューレの非行」ではさらにヘビーなサウンドを響かせる。序盤のこの2曲、そして先程までライブをしていた緑黄色社会の長屋晴子と共演する予定、ということは今日のBIGMAMAは完全にRoclassickモードのようだ。その予想通り「Swan Song」でレディクレをバウンスさせると、こちらはかつてFM802の番組ともコラボレーションしていた「神様も言う通りに」というレディクレならではの選曲。

 

そして「LEMONADE」のイントロと同時に、緑黄色社会の長屋晴子を呼び込んで同曲を披露。今年、この二組はスペシャの対バン企画で初共演していたのだが、それがきっかけでこのフィーチャリングが実現。長屋の歌声はバイオリン・東出真緒の旋律にぴったりである。 さらにもう一曲、ということで前回の対バンでも長屋を招いて歌われていた「No.9」へ。この曲を聴くと一気に年末という感じが伝わってくるし、来る新年が楽しみになってくる。金井政人と長屋の歌のハマり具合はそんな予感をさらに高めさせてくれる。

 

大阪をはじめとしたご当地バージョンが何通りもリリースされ、ヘビーローテーションにも選ばれた「MUTOPIA」とこれまたFM802ゆかりのナンバーを届けると、「高嶺の花のワルツ」、「誰が為のレクイエム」と駆け抜けるまでMCは一切なし。リアドの件についても全く触れなかった。それは言葉で伝える必要はないとメンバーが判断してのことだろうし、その代わりに彼らは音楽をメッセージとして飛ばしてみせた。

ただただ、今の自分達を焼き付けてほしい。そんな気概がステージから伝わってきた。しばらくBIGMAMAのライブには行っていなかったが、これは来年のツアーに行くしかない。

 

 

 

フレデリック(Z-STAGE)

 

去年に引き続きZ-STAGEに呼び込まれたのはフレデリック。先日には大阪でツアーファイナルを終えたばかりだ。

 

フレデリック、始めます」

 

を合図に、初っ端から大量のレーザーが飛び交う「飄々とエモーション」でライブが始まるのだが、三原健司(Vo,Gt)はもちろん堂々とはしているものの、ワンマンの時よりもかなり感情が昂っている。その姿は歌いながら冷静さと本能の間で葛藤しているかのよう。そしてそんな自身の状態を

 

「みんなさっきのバニラズ見ましたか?(たくさんの手が上がる)すごかったですよね。俺も泣きながら見てました。

あいつらは壁を乗り越えて進化していたんです。だから俺達もこの1年を無駄だったと思わせたくないんです!バニラズ超えたいんですよ!」

 

と、プリティの怪我を乗り越えて復活した盟友、go!go!vanillasへの明らかな対抗心をもって説明していた。

フォーリミやオーラルもそうだが、フレデリックらの世代のバンドはフェス文化の黎明期にデビューし、その文化の中でお互いをリスペクトしながらもライバル視し、切磋琢磨してきた。だからこそどのバンドも「他のバンドには負けたくない」という思いが人一倍強いし、その精神をもって各地のフェスでたくさんの人を巻き込んできた。

 

「切り裂いて切り開いて行けNEW SCENE」

 

というフレーズ通り、そんなフレデリックらの世代の持つ熱量がシーンを変えてきたことを告げる「シンセンス」からは妖しい照明がインテックス大阪に集まった人々を音楽の中へ「逃避行」させていく。そしてワンマン同様に長尺のシンガロングパートが加えられ、今の彼らがやりたいことの中核を担っている「イマジネーション」ではこの日最大級のシンガロングを響かせていく。前回のZeppで聴いたときも圧巻だったのだが、やはりこれだけの人が集まるとさらに楽曲のスケールが大きくなる。横浜アリーナではどんな景色が生まれてしまうのだろう。

 

今年は「フレデリズム2」をリリースし、高速ダンスロックからの脱却と進化をもってフレデリックフレデリックらしさを新たに定義してみせた。前半はそんな新たなフレデリックの様相を濃密に押し出したセットリストだったが、

 

「レディクレ、遊ぶ?遊ばない?遊ぼうぜ!」

 

と「KITAKU BEATS」からは「オンリーワンダー」と、フレデリックの歴史を支えてきたダンスナンバーがずらりと並ぶ。そしてやっぱり最後は

 

「ごめん、さっきはオンリーワンダーとか言ってたけど、今日だけはナンバーワンになりたい!!」

 

と健司が叫んだ「オドループ」。音を止めてもカスタネットパートの手拍子が完璧に決まってしまうのは、彼らがこの曲をもって戦い続けてきた証拠だった。 地元でのライブ、そして同世代に刺激された後のライブということもあり、今日のフレデリックは前編に渡ってイマジネーションを刺激しまくる痛快なライブだった。一体彼らはどこまで進化してしまうんだ。

 

 

 

SUPER BEAVER(Z-STAGE)

 

5年前にANTENNAに初出演して以降、着実に一つずつステージを大きくしていった15年目のインディーズバンド、SUPER BEAVER。今年は遂に最も大きなステージ、Z-STAGEでの出演である。

 

でかでかとバンドのロゴがZ-STAGEに現れると、SEに乗せて4人が登場。今年の彼らを引っ張っていった楽曲といっても過言ではない「27」でライブは幕を開けた。そのまま「閃光」まで一気に駆け抜けると、

 

「LIVE HOUSE ANTENNAからやって参りました15年目のインディーズバンド、SUPER BEAVERでございます!」

 

と「青い春」では手拍子を要求しつつ、瑞々しい衝動を爆発させる。さすがにANTENNAに出演していた頃とはセットリストはガラリと変わっているが、ステージが大きくなっても芯の部分は何も変わっていない。4人全員が一人一人の目を見て歌い、その奥へ訴えかけるように音を届けようとする。ただそのことをバンドはずっと守ってきた。その結果が今日のZ-STAGEなのだろう。

赤と緑の照明がギラギラと瞬く「正攻法」では人差し指をチラチラと左右に振る渋谷龍太を筆頭に、これぞビーバー、というよりこれぞロックバンド、と呼ぶべき鋭利なサウンドが突き抜ける。一転して「予感」ではダンサブルなリズムにとびきりポップなメロディが乗り、会場を楽しい方向へ連れ出していく。決してロックが主流とはいえない昨今のトレンドの中で、これだけ純粋なバンドの音楽がたくさんの人に届いているという事実はそれだけで嬉しくなるし、トレンドがどうとかは関係ないのだな、と思い知らされる。

 

「俺たちの音楽は現実逃避のためにあるんじゃない。現実と向き合うためにあるんだよ。

嫌なことを置いていくんじゃなくて、来年に持っていって、それも全部含めて自分だと思えるようになればいいんじゃないかな」

 

と渋谷は語った。それはこの3日間でどのアーティストも口にしなかった言葉だった。捉えようによっては厳しい言葉にも聞こえるだろう。でもSUPER BEAVERを語る上では至極真っ当な言葉だと感じたし、そんな言葉の後に続いた「人として」の金言に溢れた歌詞の説得力をより強めていた。 そんな時間を締め括ったのはフェスで演奏されるのは珍しいのでは、と感じた「嬉しい涙」だった。

 

「ああ 僕らの歓びは 絶えず歌い続けた歌を あなたまで口ずさんでいる今日で」

 

来年も、ビーバーの歌がたくさん聴けたらいいな。

 

 

 

・[ALEXANDROS](Z-STAGE)

 

こちらもレディクレの常連、[ALEXANDROS]。川上洋平FM802ではMUSIC FREAKSのDJをつとめていたこともあるなど、802とは切っても切れない関係だ。

いきなりユニバーサルミュージックのロゴが出てくるなど、映画が始まるのでは、と思わせるスタートから、楽曲のパーツが散りばめられたエレクトロなSEに合わせて3人とキーボードのRose、ドラムのリアドがスタンバイ。そして始まったのは「Run Away」だ。これまでもフレーズの一部を引用したライブ版のイントロが加えられることが多かったこの曲だが、このままアルバムに収録してほしいぐらい絶妙なアレンジが毎回施されているのがすごい。そして川上の伸びやかな歌声はやはり大きな会場では何倍にも膨れ上がって観客と共鳴していく。スタジアムロックという言葉があるが、[ALEXANDROS]の場合はメンバーの佇まいもスタジアム級だ。

 

シームレスに音を繋げたまま川上が白いジャズマスターを手に取ると「Starrrrrrr」では眩いばかりのメロディと旋律がZ-STAGEを彩る。すると聞き覚えのある音色が用いられた打ち込みから始まったのは久々に聴く「Stimulator」。そのデジタル感を引きずるように、今年から磯部寛之(Ba)のベースも白井眞輝(Gt)と同じフライングVになり、より一層メタルバンド感が増した「Kick&Spin」とアルバム「Me No Do Karate.」のナンバーが続く。当時は雑草魂が投影されまくっていたこの頃の楽曲たちも、今となっては聴こえ方が変わって彼らの清々しいほどのロックスター像を見せつけるかのようなスケール感をまとっている。

 

今年はツアー中に磯部が負傷したり、絶対的なドラマーであった庄村聡泰が持病で離脱するなど、受難が続いた彼ら。だがバンドは歩みを止めることなく、短いスパンで新曲を発表してきた。そんな1年の最後に発表されたのが「Philosophy」。川上はアコギを手に取り、スクリーンには先日行われた「18祭」に書きおろした歌詞が投影されるのだが、

 

「下向きながら 目線上げて睨む方が僕らしいや」

 

というフレーズは誰かを意識したものではなく、[ALEXANDROS]の生き方そのものだ。

 

「Philosophy」もそうだが、今年の彼らの楽曲は青さや刹那性が特に強く表出していたように思える。そんな刹那性が発揮された「あまりに素敵な夜だから」は

 

「どうした? 私はまだこんなとこで終われない」

 

とオシャレなメロディの中に確かな情熱の火を感じる、彼ららしい新境地のナンバーだ。 そんな彼らが

 

「帰りたくないよー!」

 

と叫びながら大阪で最後に鳴らしたのは「ワタリドリ」だった。ここにいる全員を眩い光の先へ導いていくような彼らの力強さと、その裏に見え隠れするパーソナルな葛藤、それでも

 

「傷ついた大阪を笑わせたいから」

 

と歌う彼らの姿に、今年も胸を打たれた。

 

「ロックは優しいものだ」

 

と以前誰かが言っていた気がするが、そういう意味では[ALEXANDROS]はこれからもずっと自分にとって、いつまでも青いメロディを響かせてくれる最強のロックスターだ。 しかし最後の 「アレキサンドロスでした」 とパワポか何かで即興で作ったみたいなフォントの文章はよくわからなかった。

 

 

 

・ネクライトーキー(LIVE HOUSE ANTENNA)

 

3日間の最後、そして今年のライブ納めはネクライトーキー。今年はむーさんが正式加入し、石風呂時代の楽曲をリアレンジしたミニアルバムのリリースもあり、ツアーを行えば全箇所ソールドアウト、と大活躍の1年だった。そんな1年の締め括りとして出演するレディクレには初登場だ。今年はこれまで3本のライブを見てきたが、フェスの場で見るのは初めて。

 

ワンマンのキャパを考えたらANTENNAは場違いだろうと思うほどの人の多さの中で、おもちゃ箱をひっくり返したようなポップなSEに乗せてメンバーが現れるのだが、朝日(Gt)は自身のスマホで満員の会場を撮影していた。コンテンポラリーな生活の頃からずっとホームにしてきた大阪でこんな景色が見られるのは、彼自身も思うところがたくさんあるだろう。

 

タイトルに反して音楽への愛を歌った「音楽が嫌いな女の子」からライブが始まるのだが、相変わらずこのバンドはCD音源とライブでの演奏が桁違いに違う。朝日は叫びまくりながらギターをかき鳴らすし、藤田(Ba)とカズマ・タケイ(Dr)の骨太なリズム隊は安定感と存在感を兼ね備え、その上でむーさんはカラフルなサウンドを自在に操る。そんな個性の洪水のような中で、もっさ(Vo,Gt)の歌声は決してそれらにかき消されることなく、むしろその中でいちばん目立っているのではないか、と思うほど突き刺さってくる。

皆殺しのメロディでANTENNAに爪痕を残しまくった「こんがらがった!」に続いてもっさがお立ち台の上に立ち、

 

「よ~!」

 

とお腹を叩く仕草を見せると、「ポンッ」という抜けのいい音から最新曲「ぽんぽこ節」へ。何度かライブでも披露されているとはいえ、やはり演奏の難易度が高いのか、一人一人がひたすら自分のパートに集中しまくっている。自分達が作った曲を披露しているというよりは、「ぽんぽこ節」という楽曲にネクライトーキーが挑んでいるみたいな構図だ。ツアーが始まる頃にはもう少し余裕のある姿が見られるだろうか。最後のサビ前にお立ち台の上でお腹を拳で叩きまくる藤田がとてもかっこよかった。

 

そしてこちらも最新曲、昨日802で解禁されたばかりの「夢みるドブネズミ」。自分達のことをドブネズミに投影し、ネズミ年となる来年に向けての覚悟や決意が随所に表れていて、サビはめちゃくちゃキャッチャーなのに胸が熱くなる。これからのネクライトーキーを担っていってくれる楽曲になるだろう。

 

前回のツアーでは6分以上に及ぶ一大エンターテイメントとして度肝を抜いた「許せ!服部」がフェスバージョンになるとどうなるか気になっていたが、藤田のうねるベースを合図に楽曲が一気に加速すると、

 

「ワンツースリーフォー!」

 

を観客に委ねてかなり短めにフィニッシュ。この曲単体で楽しませるというよりは、後の流れを重視したことでいい感じの尺に収まっていたように感じる。そして勢いはそのままに今度は

 

「5!」

 

から始まるカウントダウンから必殺のキラーチューン「オシャレ大作戦」へ。

 

「レディクレヘヘイヘイ」

 

と聴くと、改めてネクライトーキーがレディクレに呼んでもらえたという事実がとても嬉しいし、もっと大きな場所でヘヘイヘイしているところを見たい、と思わせてくれる。そして今日もカズマ・タケイのドラムソロ、むーさんのキーボードソロもばっちり決まっていた(リハの時にオーケストラヒットの音を出したら笑いが起きてたけど)。

 

そしていよいよバンドの遠吠えがたくさんの人に聴こえるようになったことを感じさせる「遠吠えのサンセット」で激情を爆発させた5人。初のレディクレの舞台を鮮やかなポップスと鋭利なロッで染め上げてみせた。

ANTENNAステージはL-STAGEと繋がっており、この後のL-STAGEにはキュウソネコカミが待ち構えていたため、アンコールはないかと思われたが、それでもアンコールを求める声にメンバーも大急ぎで登場。

 

「さっさと終わらせてサカナクション見に行こう!(笑)」

 

と朝日があっけらかんと締め括り、「めっちゃかわいいうた」で今年最後の

 

「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈」

 

をバッチリと決めてみせた。

来年はいよいよメジャーデビュー。めちゃくちゃかっこいい5人がメジャーの力を得てしまったらどうなってしまうのか些か末恐ろしくはあるが、きっと5人なら大丈夫だろう。ネクライトーキーがレディクレの、そして日本のロックシーンの天下を獲る日はすぐこそ。これからもイカレテル夢をたくさん見せてくれ。

 

 

 

 というわけで初の3日間開催だったレディクレは終了。今年はL-STAGEとZ-STAGEに巨大ディスプレイが設置され、ビジュアライザ的な映像演出がなされたりしていた。あのステージセットだけを見ればCDJともいい勝負ができそうな豪華さだ。正直うまく使いこなせてないと思えるアーティストもいたが。 3日間の開催、最初は長いかな、と思ったが、やはり終わってみればあっという間。それもそのはず、どのバンドも関西でのライブ納めとあってめちゃくちゃ気合いが入っていて、どのバンドも今年ベストクラスのライブを見せてくれたからだろう。 そしてそんな気合いの入る場所を毎年提供しているFM802は本当に凄い。これだけ大規模なフェスを作り出せるラジオ局はFM802くらいだ。 それはラジオがまだまだ時代遅れなメディアではないことの証明。これからも末永く続いて欲しいから、来年もまたこの場所で。